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アレルギー疾患のバイオマーカーの検討(後ろ向き研究)

研究実施のお知らせ

2017年4月28日ver.1.1

研究課題名

アレルギー疾患のバイオマーカーの検討(後ろ向き研究)

研究の対象となる方

2015年3月から2018年3月の間に島根大学医学部附属病院でアレルギー疾患と診断され、アレルギーの治療を受けられた方です

研究の目的・意義

アレルギーとは、ダニやスギ、卵などのいろいろなものに対してからだが過敏に反応して、⽪膚症状(湿疹、蕁⿇疹など)、呼吸症状(咳、ぜん鳴など)、⿐の症状(⿐汁、⿐閉など)および⽬の症状(⽬の充⾎やかゆみ)があらわれて患者さんにつらい症状をもたらします。 具体的な病気は、気管⽀喘息、アレルギー性⿐炎、アトピー性⽪膚炎、蕁⿇疹、⾷物アレルギー、薬疹、天疱瘡、類天疱瘡、接触性⽪膚炎などです。 これらは、1 型から4 型アレルギーという免疫学的な機序で発症すると⾔われていますが、中には型がオーバーラップしている病気も知られています。 しかし、これらの病気がどうして起こるのか、どうして悪化するのか、あるいはどのような薬が効くのかなどを明らかにする指標(バイオマーカー)がわかっていません。 ⽪膚科学講座では、⽇本でのアレルギー患者さんのバイオマーカーを明らかにするため、アレルギー患者さんの⾎液や尿などの検査を⾏い、診断および治療に有⽤なバイオマーカーを検討しています。 バイオマーカーが明らかになれば、アレルギー患者さんの診療に貢献できるとともに、国⺠の健康をもたらすことができ、ひいては医療費の軽減にも⼤いに寄与できると考えております。 本邦のアレルギー患者のバイオマーカーの有⽤性を解明するため、アレルギー患者の検査データおよび残余⾎清をもちいた評価を⾏い経過や患者間で⽐較できます。 本研究により、アレルギーに普遍的にみられるバイオマーカーを明らかにすることができます。

研究の⽅法

アレルギー患者のアレルギーに関与すると考えられる情報(アレルギーの症状、種類、原因、治療に対する反応性)を集積し、比較検討します。 一部の患者さんには残余血清をストックし、共通項目について、未検査の場合は皮膚科の研究費をもちいて、検討いたします。 検討する項目は、白血球数、好酸球数、血清LDH、血清TARC(thymus and activation-regulated chemokine)、総IgE 値、抗原特異的IgE 値、sIL-2R 値などを予定しています

研究の期間

2015年3月~2018年3月

研究組織

この研究は島根大学医学部皮膚科学講座が行います。

研究機関
研究責任者
島根大学医学部附属病院皮膚科
金子 栄

試料(検体)・情報の利⽤停⽌

ご自身の試料(検体)・情報をこの研究に利用してほしくない場合には、ご本人または代理人の方からお申し出いただければ利用を停止することができます。

なお、利用停止のお申し出は、2017年12月までにお願いいたします。 それ以降は解析・結果の公表を行うため、情報の一部を削除することができず、ご要望に沿えないことがあります。

相談・連絡先

この研究について、詳しいことをお知りになりたい方、ご自身の試料(検体)・情報を研究に利用してほしくない方、その他ご質問のある方は次の担当者にご連絡ください。

研究責任者:島根大学医学部皮膚学講座 金子 栄
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話 0853-20-2210 FAX 0853-21-8317