大学院生3名に博士 (医学) の学位が授与されました
2019.04.02
2019年3月、本講座で研究を行っていた3名の留学生、ダシャさん、テイ ドルナさん、ツェデンドルジ オノンさんが本学医学系研究科博士課程を修了し、博士 (医学) の学位を取得しました。
ダシャさんは、多くの漢方製剤に使用されている生薬の一つである黄芩の抗真菌活性について研究し、その研究成果を「Antifungal Activity and Mechanism of Action of Ou-gon (Scutellaria root extract) Components Against Pathogenic Fungi」として投稿しました。この論文はScientific Reportsに掲載予定です。
ドルナさんは、水疱性類天疱瘡に関する研究を行い、この疾患の原因と考えられているIgGがミトコンドリアの障害により活性酸素種を増大させることにより表皮ケラチノサイトの機能障害を引き起こし、更にこの障害活性はGタンパク質の1腫であるRac1を阻害することで抑制されることを見出しました。この研究成果は「Bullous Pemphigoid IgG Induces Cell Dysfunction and Enhances the Motility of Epidermal Keratinocytes via Rac1/Proteasome Activation」と題してFrontiers in Immunologyに掲載されています。
オノンさんは、エビアレルギーの抗原の1腫であるトロポミオシンに着目し、エビトロポミオシンを食物アレルギーの検査に用いることでエビアレルギー検査の特異性が向上することを確認しました。この成果について「Tropomyosin is a minor but distinct allergen in patients with shrimp allergies in Japan」として投稿し、Journal of Cutaneous Immunology and Allergyに掲載されています。